何十何百種類とあるインターネットプロバイダーのサービスには、それぞれ利用の条件や規約が設定されています。
多くの方はプロバイダーを選ぶときに料金やキャッシュバックの受け取り、割引サービスなどを考慮して選ぶはずです。その選び方は正しいのですが、同時にチェックしておきたいことがあります。
例えば、使いやすさや契約期間、契約終了などのタイミングで発生する解約金などです。プロバイダーサービスに加入する時のお得感ばかりに目が行くと、後で損してしまうかもしれませんよ。
この記事ではおさえておきたいプロバイダ選びの注意点をご紹介します。
▶︎目次
1.プロバイダーを解約する時の解約金
まずは解約金について見てみましょう。
光回線の契約をする時は、業者との間で「私は○○の期間、そのサービスを利用して料金を払い続けます」という合意をします。契約の途中でユーザーの意志で契約を打ち切る場合に発生するのが解約金または違約金です。
簡単に言えば解約金とは、「契約を最後まで履行しない場合のけじめ料」と言えます。業者からすれば途中で解約されてしまうと計算違いになるので、このような料金を設定するのです。
その為、ユーザーは契約期間の事を考えながらプロバイダーサービスを選ぶ必要があります。「更新月」と呼ばれるタイミングで更新すれば特に問題はないですが、更新月以外では出費が出てしまうためです。
例えば、auひかりの場合、3年単位の「ずっとギガ得」という契約がありますが、37か月目と38か月目には違約金が発生しません。2回目の更新の場合は73か月目と74か月目でも同様です。
ではどれくらいの解約金があるかと言うと、auのギガ得プラン(2年契約)の場合は戸建てで9,500円(マンションは7,000円)、ずっとギガ得プラン(3年契約)なら15,000円です。
また、契約関連の注意点としては工事費の残債もあります。
工事費を分割払いする契約の場合、途中で解約すると残りの費用を一括請求されることが。さらに、回線撤去工事があると撤去費用だけで数万円かかることもあるのです。
こう考えると「新しい光サービスに変えたいけど、解約なんて絶対無理では?」と思う方もいらっしゃいますよね。
でも、こういった問題を解決する方法があるので安心してください。
それは更新月に解約するか、解約金や撤去工事費を満額還元してくれるプロバイダサービスを利用することです。「乗り換えてくれる代わりに解約金や撤去費用を負担するから大丈夫」というプロバイダーサービスを使うことで、実質無料で新しいサービスに移行できることもあるので活用しましょう。
2.プロバイダーの契約期間の注意点
スマホの契約をしている場合はすぐに分かると思いますが、光ネット回線にも契約期間の縛りがあります。
代表的なものは2年契約と3年契約、5年契約を提供しているところもありますが少数派です。契約期間が満了すると更新月となり、それを超えると自動更新されて再び契約サイクルに突入します。
そう考えると「2年契約や3年契約はやだ」と思うかもしれません。
縛りがない標準プランもあるものの、基本的に縛りがある自動更新プランの方が月額料金が安くなりがちです。また、キャッシュバックや割引特典などが加味されることもあり、お得感を味わいたい場合には魅力的でしょう。
ただし、先述のように解約金の発生や工事費の問題もあるので、それも踏まえて契約することをおすすめします。
3.プロバイダーは容量にも注意
「スマホなどには通信制限があって面倒だ」と思うことがありますよね。その点、光回線は固定回線で容量制限がなく、インターネットを使う量を気にしなくてよいのがメリットです。
ただし、注意点として速度制限があるプロバイダーも存在します。
例えば、auひかりの場合ですが「1週間以内に3日以上30GBを超過アップロード」すると、3週間ほどの速度制限を加えられます。制限が発生するとアップロードの通信速度が最大で3Mbpsに。映像などを扱う仕事をしている場合は困ってしまう制限です。
ただし、これはあくまでアップロードに対する制限になります。ですから大量にファイルを送信するのでなければ、ヘビーユーザーでもあまり気にしなくても大丈夫です。とは言え、契約時には速度制限に関する項目が記載されていないかチェックしておくのがいいでしょう。
4.まとめ
光回線を使う場合には料金や最大通信速度にばかり目が行きがちですが、注意点として契約期間やそれに伴う解約金、工事費などの要素も考慮しておくことのがおすすめです。
そうすれば無駄な出費を抑えられます。
誰でもインターネットを少しでも安く快適に使いたいものですから、総合的な観点から選ぶようにしましょう。
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