インターネット用語ではよく「プロバイダー」という言葉が使われますよね。

インターネットを使うために必要な業者というのは分かっても、「プロバイダーとは具体的に何をしている業者なの？」と疑問に思ったことがある方は多くいるのでは？

実は、どこにするかで支払金額が大きく変わることがあるので、プロバイダー選びはとても重要です。この記事では、プロバイダーとはどんなサービスを提供している業者なのか、なぜ選ぶべきなのかを解説していきます。

▶︎目次

• プロバイダーとは何かの前に回線業者について知ろう！
• プロバイダーとは結局のところ何をしている業者なの？
• プロバイダーと回線業者が一体型になっていることも
• プロバイダーとは具体的にどんなサービスがあるの？
• まとめ

1.プロバイダーとは何かの前に回線業者について知ろう！

プロバイダーとは何かについて話す前に、まずは「回線業者」について理解しておきましょう。

光回線を楽しむためには、光ファイバーというケーブルを使う必要があります。このケーブルはＮＴＴなどの会社が設置したもので、光ファイバーを使ったインターネット設備を提供しているのが回線業者なのです。

2.プロバイダーとは結局のところ何をしている業者なの？

続いてプロバイダーとは何かについて説明します。

プロバイダーとは簡単に言えば、「回線業者が設置したインターネット回線を使ってインターネットの様々なサービスに接続してくれる業者」のことです。その為、プロバイダーと契約しないと基本的にインターネットに接続することはできません。

でもここで「我が家はインターネット関連の支払いを2つの会社にしている。プロバイダーと回線業者。なぜ2つの会社に支払わないといけないの？プロバイダーだけじゃだめなの？」という疑問が浮かんだ方もいるのでは？

確かに、プロバイダーとはインターネットを使うのに不可欠な業者ですが、実はプロバイダーだけではインターネットは使えないのです。インターネット設備を提供している回線業者の力も必要となります。

ユーザーはプロバイダーと回線業者両方と契約し、双方に支払いをして初めてサービスを利用できる訳です。

例えば、次のような例えで考えてみましょう。

旅行会社を使ってヨーロッパ旅行に行くとすると向こうに着くまでに飛行機を、現地ではホテルを使いますよね。これら交通手段や施設を使うのにかかる費用を全部自分で支払うこともできますが、旅行全体をまとめて計画してくれる旅行会社にまとめて頼む方が楽です。

旅行会社に支払う代金には「手数料として旅行会社に支払われる代金」と「飛行機代やホテル代などの実費」という2種類の支払いが含まれます。つまり、旅行者は旅行をするために必要な設備を提供してくれる相手（航空会社やホテル）と、旅行をコーディネートする相手（旅行会社）の両方に支払っているということです。

旅行会社の手数料だけでも成り立ちませんし、飛行機代やホテル代だけ払っても旅行はできません。

上記の場合、プロバイダーは旅行会社、回線業者は航空会社やホテルに例えられます。

プロバイダーは回線業者が持っている設備を利用して、いわばインターネット利用を「コーディネート」します。そのコーディネートを使うためにネットユーザーはプロバイダーに手数料、かつ回線業者に「実費」を支払う必要がある訳です。

3.プロバイダーと回線業者が一体型になっていることも

これまでプロバイダーと回線業者への支払いが別々になっているのが一般的でした。

しかし最近では、「1つの支払先しかないんだけど・・プロバイダー料金か回線料金かどっちか払ってないの？」という状況もあります。

これはどういうことかと言うと、実は「同じ会社が両方のサービスを提供している」ということです。

先ほどの旅行の例で言うと、ＪＡＬやＡＮＡなどの航空会社が自分たちの所有するホテルや航空機を利用しながらツアーも計画するような状態をイメージできます。

具体的には「So-net」のサービスである「NURO光」のように、回線業者もプロバイダーのサービスも両方扱っている状態です。その為、NURO光を使うときは、So-netだけに支払いをすれば良いことになります。

しつこいようですが旅行の例で言うと、「JALやANAだけに支払いすればよい」ということです。

このような一体型のサービスを提供している業者は多くあり、よく「光コラボ」という呼び方がされます。今後は一体型サービスが主流になっていくことでしょう。

4.プロバイダーとは具体的にどんなサービスがあるの？

「プロバイダーとはインターネットに接続するサービスを提供している」と書きましたが、具体的にプロバイダーはそれだけでなく様々なサービスを提供しています。例えば、以下のようなサービスです。

• 迷惑メールやウイルス対策
• IP電話
• ビデオなどのコンテンツ
• メールアドレスの取得
• HP作成やブログ作成サービス

このように提供しているサービスや支払う費用などは会社によって異なります。だからこそ、プロバイダー選びは慎重に行うのが良いのです。

5.まとめ

プロバイダーとはNTTなどが提供している回線サービスを利用して、ユーザーにインターネット接続サービスを行っている業者です。

現在、日本には複数のプロバイダーが存在していますが、それぞれサービス内容が違う上に料金にも差があります。その為、少しでもインターネットをコスパよく使いたいという場合には、各サービスや料金をよく比較検討してから決めるのが良いです。

また、回線サービスとプロバイダーサービスとをまとめて提供する「光コラボ」サービスの場合、支払いを一緒にできるので家計を分かりやすくしたいという方におすすめします。